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春の雪 

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原作は三島由紀夫の同名の小説。行定勲監督のトークショー付きの試写会です。三島作品へのこだわりと監督の自信のほどを伺えるインタビューでした。
私は小説も読んでないので、まったく予備知識なしでこの映画を鑑賞しました。三島由紀夫という人はなんてロマンチストなんだろう!というのが率直な感想。大正時代の貴族階級の若い男女の禁断の恋のお話。



20歳そこそこの伯爵家の御曹司の主人公(妻夫木聡)のわがままで男のエゴ丸出しの恋。でも、若さゆえのあざとさや幼さに、愚かだけど毒のある美しさみたいなものを感じました。はっきりいってこの役は難しい。妻夫木くんは頑張ってましたが、どうしてもトレンディドラマや底抜けに明るいの彼の顔がよぎって邪魔をしてしまいました。妻夫木くんのラブシーンを繰り返し観るのはちょっと辛い。
竹内結子も熱演でした。伏せ目がちにハラリと涙を流すシーンの美しいこと。可憐だけど、芯の強い女性は似合ってました。

ストーリーだけ見れば、許されない恋、ありがちな純愛ものでしょう。それを美しい映像を通して、当時を生きた人間たちの言葉で語られると、とても不思議な世界に入り込んだような気がしました。百人一首の歌に託された思いを知るシーンは不覚にも涙。。。この”わびさび”の世界は日本人であることを誇りに思うところでありました。

撮影カメラマンは香港のリー・ピンビン。「花様年華」のカメラマンと聞いて納得!主役ふたりを捉える光と陰影の美しさ、大正時代の貴族の部屋の細部にまで目の行き届いたカメラワークはさすがです。ひさびさに純文学作品を堪能しました。

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