スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

欲望 

62

初めて行った渋谷のアミューズCQN。こじんまりした劇場。時間ぎりぎりだったのもあるけど、あんなに混んでるとは。一番前かバラバラに座るしかなく、ポツポツ空いた席にそれぞれに座ることに。中高年の男性客が多かったのにはビックリです。

出演:板谷由夏、村上淳、大森南朋、高岡早紀、津川雅彦。

原作は小池真理子の小説です。その衝撃的な物語と、文章の素晴らしさに惹かれた恋愛小説でした。果たしてこの世界をどう映像にしてくれるのか、とても興味がありました。

狂おしいほど愛した人は性的不能な美青年。どんなに愛し合っても一つにはなれない。それは類子にとっては、越えられそうなことであっても、男の正巳にとっては自分の存在意味さえも揺るがす悲しい性だった。その一方で、類子には自分の性的な欲求を満足させる男がいた。彼には愛情はない。でも類子には必要な男だった・・・
人を愛することと、体の欲望を満たすこと。言葉では説明つかない微妙で繊細な心理を小説では鋭く描いています。人を愛することとはと、ふとあらためて考えてしまう作品です。

う~ん、やはり小説は越えられなかった。。。
ただ、体を張って主人公類子を演じた板谷由夏はよかった。ともすればただ欲情に駆り立てられた節操のない女になりそうなのを、知的で自分に正直に生きるバランスのとれた女性をきっちり演じてて、とても好感がもてました。でも美青年正巳を演じた村上淳は、できたらもっと若くて美形の俳優にしてほしかった。
どうしても性的描写ははずせない映画なのですが、作者や監督が心配したようなポルノ映画の雰囲気はぜんぜん感じられませんでした。かなりリアルな描写ではあるのですが、むしろその描写にドキドキもしない自分がいて、美しくもエロティックにも感じなかったのはちょっと興ざめ。なぜだろう???そこだけは一緒に観にいった友人と共感したところでした(笑)

小説のラストの描写はかなり感動的。そのシーンでは、さすがに類子の想いに切なくなりました。
お話の中に何度も三島由紀夫の作品が織り込まれてるのですが、今年はちょうど映画「春の雪」も見たところだったので、このお話と「春の雪」の悲恋が重なり、かなり三島由紀夫の作品に興味を持ったところです。


コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。