2009年01月14日 (水) | 編集 |

5つの話がそれぞれに進み、だんだんリンクしていく。
世の中金がすべてという傲慢画商、
カリスマ泥棒、
プロサッカー選手と不倫中のカウンセラーの女、
リストラされたサラリーマン、
神と信じる男に偏狂する若者。
時系列が複雑に交錯するが、あまりこだわらず読めた。
この場面があの場面につながってるのかと楽しみながら。
サスペンス要素もあるが、どちらかというとエンターテイメント的な話。
人生はエッシャーの絵のように、
終わりと思っても、そこがスタートだったりする。ってことか?
登場人物の中でその人間味に引かれたのは泥棒の黒澤。
なにごとにも客観的な目線でながめ、のめり込まないところに魅力を感じた。
そして、リストラされたサラリーマンが連れてあるく野良犬が俄然いい!!
「恐れるな!オレから離れるな!」
イヌの存在が勇気付けてくれる。
でも、その声を聞く人間の心があってのこと。
人はつねに自分の心と語り合ってるなんだな〜。
昔読んだ遠藤周作の「おバカさん」のイヌを思い出した。
『・・・譲ってはいけないもの。そういうものってあるでしょう?』
この台詞がよかった。
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