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輝ける青春 【ネタバレ!】 

かなりネタバレしてます!

ジャスミン トリンカ
今日、3回目を観ました。
途中ちょこっと中断しながらだったけど、観ましたよ~~6時間のドラマ。

とくに今回見直したかったのは、友達と『なぜ、マッテオは死ななければならなかったのか』について語り合ったから。マッテオは自分に自信を失ったからなんだという結論になったけど、どうしてもそれをもう一度確かめたかった。

■マッテオ
彼にとって一番ショックだったのは、やはりジョルジャを救ってあげられなかったことだと思う。ジョルジャが警察に連れて行かれたあと、ニコラとの間にも今までない空気が生まれましたよね。しかもジョルジャはマッテオが好きだった。そのことをマッテオも感じてた。・・・切ない、苦しい。

マッテオはニコラと分かれてその足ですぐ軍隊に入る。
そこでも生真面目で規律を重んじるマッテオはみんなからちょっと疎まれる。
たった一人親友と呼べるルイージは、マッテオ指揮官のもとで体制に反対するグループの暴動で障害者となる。ここでも責任を感じるマッテオ。

やがて彼は軍隊を経て警察官になる。
彼が扱う事件はみんなイタリアの腐敗した社会の一面を見せ付けられることばかり。
とくにシチリアでは、殺人事件が起きても、鑑識の警察官は2時間たっても現場には現れないは、野次馬に子どもがいようと大人は平気。いったいどうなってるんだ、この国は。
結局、シチリアでも彼の直情型の仕事ぶりは、上司の反感を買い、再びローマへとやってくる。そこで彼が扱うのは反政府のグループの摘発とマフィアがらみの事件。弱い市民を犠牲にして、平気に大手を振って歩くマフィアたち。そんな社会にマッテオは我慢ならない。
ああ、マッテオはイタリア人だけど、この性格じゃイタリアには住めない人だよ~と思いました。

その日は12月31日。
そのマフィアの取調べで苛立ってるときに、恋人のミレッラが警察にやってくる。マッテオが名前も仕事も嘘をついていたことを責めるミレッラ。もっともだ。しかし、どこか素直になれなくなってるマッテオは「もうオレにかまってくれるな!」と心にもないことを口走ってしまう。オレは自由に生きるんだって。

喧嘩別れした気持ちを引きずりながら、何年かぶりにローマの実家に顔を出すマッテオ。
母も兄弟たちも大歓迎してくれるけど、当のマッテオはその場になじめない自分を感じる。
もっと、もっと、言いたいこと言って甘えられたら楽になるのに。。。それができないマッテオ。
母の部屋へ行けば、学生時代彼が満点をとった成績表が母のベッドのそばの壁に掛けてある。
母にとっては、自慢の息子だった。
オレはいったい何に向かって生きてるんだって思ったかも。

こうしてマッテオに焦点を当てて観てみて、彼の悲しみや孤独が見えてきた気がします。
とはいっても、やはりマッテオは弱かった。風にしなる草のように、もっとしなやかに生きられたらどんなによかっただろうと、思わずにはいられません。

それにしても、アレッシオ・ボーニは美しかった。
マッテオにぴったりの人でした。
アレッシオ


■ニコラ
マッテオのひとつ違いの兄。出来た人です。
誰かの台詞にもありましたが『彼は人を差別しない人』
たまには熱くなるけど、精神科の医者をめざすだけあって、普段の会話にも彼の優しさ、大きさがにじみ出てます。とくに子ども相手してるときのニコラはステキです。ユーモアのセンスがあって、遊び心がある。そして、ジョルジャと接してるときのニコラは、心から彼女を思ってる様子が伺えて胸が熱くなります。

そんなニコラでも、自分を責め続けることがあります。
それは妻ジュリアと弟のマッテオのこと。
妻はニコラを振り切って家を出て行ってしまった。
たった一人の可愛い娘まで捨てて。

そしてあの年の暮れ、
「署に緊急事態が」と嘘をついて実家から帰るマッテオを引き止められなかった。
そのあとマッテオは自らの命を絶ってしまった。

なぜ、大切なふたりを引き止められなかったのか・・・
人は自由に生きるべきだという優しさが仇になってしまったと。
ニコラは自分を責める。

のちに友人のカルロから言われる。このカルロがまたいい友で・・・
「マッテオのことをこだわるのはやめろ。そうしないと、いつか彼を恨むことになる」
そのとおりだと思いました。
ニコラのせいじゃないよ。
マッテオはニコラが大好きだったんだよ。


■子どもの存在
この37年間のカラーティ家のドラマをみてて、私が感動するのは子どもの存在です。

ニコラの娘サラの成長は本当にまぶしい。
死んだと思ってた母との再会。
そして大人になってからの再会。
母の職場で花束をもって母を待つサラが健気で可愛い。
20年ぶりくらいに娘を抱きしめた母。
夢にまでみた娘のぬくもりに涙する母。
親子の関係は理屈じゃ語れない。

そして、私がこの映画を観て一番感動したのは、マッテオの恋人だったミレッラがマッテオと分かれたあと彼の子どもを産んで育てていた事実を知ったとき。ほんのちょっとの時間しか一緒にいられない二人だったけど、マッテオが心から愛した女性はミレッラだけだったに違いない。それはミレッラも同じ。
きっと息子のアンドレアにマッテオの面影を重ねて、大事に大事に育ててきたに違いない。
その事実を知ったときのニコラの表情が忘れられない!!
パ~~~ッと顔に光がさして、

ああ、あのマッテオの命をつなぐものがあったんだ!
マッテオの思い出は悲しみばかりだったけど、ちゃんとマッテオは違う形で生きてるんだ!

ニコラと同じくらい私も嬉しかった!!
ミレッラの愛の強さと生きる強さに感謝するシーン。
何度みてもこのシーンは涙です。

**********************


家族、友達のありがたさ、すべてをお互いに受け入れて愛し合う人間の暖かさを感じるドラマです。
悲しいエピソードもあるけど、会話にはイタリア人ならではのユーモアもたくさん。
ローマ人の象徴のように描かれているけど、とくにカラーティ家のお父さんは可愛かったな~。
お母さんと喧嘩しても、最後はお母さんを笑わせ「ぼくのかわいこちゃん」なんて言っちゃう。

お母さんのお父さんと出会った思い出話も楽しい。
ミラノから来たお母さんが市場でオレンジを売るお父さんと出会う。
【スペイン産】と書いてあって、「本当にスペイン産なの?」とたずねたお母さんに
オレンジに耳をかざして「ほらカスタネットの音が聞こえるだろ?」と言ったという(笑)
それで一緒に暮らし始めたのよって。
さすがイタリアーノ!!

結婚生活が上手くいってないという判事をしている長女の告白にも、
それを受け止めながらも、「きっと他にいい男がいるよ」となぐさめる父。
言うことが違うな~って思った。


この映画は家族の歩みを描きながら、イタリアが抱えている問題もたくさん含んでいます。
・不透明な経済(賄賂の横行、マフィアの存在)
・芸術と伝統を重んじる国ではあるけど、その先の成長はあるのだろうかという将来の不安
・精神病患者への医療体制

繰り返し見るたびに、新しい発見があってさらに深くドラマに入り込んでしまいます。

本当に素晴らしい映画に出会ったことを幸せに思います。



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