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コッポラの胡蝶の夢 

koppora kocyounoyume

とっても不思議な体験をした!
そんな感じの映画でした。
はっきり言って、とどのつまりはなんだったのか?という思いはあるものの、
映像の美しさ、掟破りの展開、神秘的な物語、
そしてティム・ロスの演技にかなり引き込まれてしまいました。

舞台は第二次大戦前のルーマニア。ナチスの影も見え隠れする時代。
言語学者であるドミニク(ティム・ロス)はすでに70を過ぎ、研究に行き詰まっていた。
生涯の女性とも結ばれず、人生に絶望した彼は復活祭の日に自殺を図ろうとする。
ところが雷が彼を直撃し瀕死の状態に。
しかし奇跡的に助かり、何故か彼の体と頭脳は30代に若返っていた!

やがてドミニクは、昔愛した女性とそっくりの女性と出会い愛し合うようになる。
彼女の存在が、ドミニクの未完の研究をどんどん完成に導き、
若さを取り戻した彼は、まさに人生をやり直していく。
ところがその成功の陰には大いなる代償があって・・・

原題は『youth without youth』(若さなき若さ)。
ルーマニアの宗教学者の著名な小説だそう。
コッポラ監督はこれを読んで衝撃を受け、
おおいに創作意欲をかきたてられたという。

話がそれるが、死にかけた老人のドミニクが回復していくと同時に若くなっていく様子には、
東野圭吾の短編集『怪笑小説』の中の「あるジーサンに線香を」を思い出してしまった。
『アルジャーノンに花束を』のパクリの短編小説。
いや、この短編だけはシリアスでちょっと感動した記憶がある。

言語を扱ってるので、中国語やらインドのサンスクリット語、さらに古代エジプト語など、
かなり学術的な要素もあるのだが、物語はSFと輪廻転生を含み、かつ心理的。
つかみどころのない物語にもかかわらず、なぜかこの不思議な世界にはまっていく。
ちょっとデビット・リンチっぽいかも。

夢の中のことなのか、現実のことなのか、境界線がはっきりしないような。。。

しかし、ティム・ロスは素晴らしかった。
知的で、繊細であって、したたか。
強い個性はないけど、なんて上手い人なんでしょう!!
若いときは本当に若々しく、80歳になれば本当にそう見える。
ちなみに1961年生まれ。
私は『海の上のピアニスト』の彼より好きです。


女優さんも美しく、東欧の妖しげな雰囲気が漂う幻想的な映画でした。
エンドロールがないのも画期的!
『THE END』で幕切れです。
びっくりしました。





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