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マンデラの名もなき看守 

mandera

ネルソン・マンデラ。
1960年代、南アフリカの人種隔離政策(アパルトヘイト)に反対して国家反逆罪などで27年間投獄された。その後釈放され、南アフリカ共和国の初の黒人大統領となった人。

しかしこの映画は、マンデラ氏の物語ではなく、投獄時代、彼を担当した看守の物語です。
ジェームズ・グレゴリー(ジョゼフ・ファインズ)。実在の人。
一人っ子だった彼は幼い頃よく遊んだ黒人の幼馴染のお陰で、黒人の話すコーサ語を話せた。
それがきっかけでマンデラの看守の仕事に就くことになる。重要なポストだった。
物語はグレゴリー一家のお話なので、導入部はホームドラマのよう。

ジェームズもその妻(ダイアン・クルーガー)も、根っからの人種差別主義者だった。
その時代は当たり前のことだったらしい。そう教育されてきたから。
しかし、冷静で国家の平和を心から願うマンデラと接するうちに、ジェームズの中に疑問がわきあがる。
その変化は彼の生活を脅かすことになる。
職場での偏見、近所からは白い目で見られ、「彼らはテロリスト」と信じる妻からも、
いったいどうしちゃったの?と言われるほど。

看守の職種はそんなに裕福ではないらしい。
妻の関心は夫の昇進と、広い家、そして子どもたちに不自由させない暮らしができること。
もちろんジェームズだって家族の幸せが一番の男だった。
しかし、自分が置かれた社会的立場(マンデラは国家を脅かす組織の首謀者とされてたから)、
またマンデラを知るごとに湧き上がる正義と国の体制とのジレンマに苦しむようになる。

この映画は、人種差別に対して社会的な正論を諭すものではなく、
夫婦の物語、家族の物語になっているところがいいな~と思いました。
ジェームズは自分の無力さと政府への憤りを感じ職場を去ろうとします。
しかし、妻は常に彼を励まし、どこまでもよき理解者でした。
ひょっとしたらこの奥さんとは上手くいかないんじゃないかと思うシーンもいくつかありましたが、
気が強いだけでなくなかなか健気な女性でした。
マンデラの「子どもは大学に行かせて勉強させなさい。」の言葉どおり、
素直に育った息子が父親と同じ仕事を選択し、仕事のかたわら通信の大学に通い、
優秀な成績を残すところもしみじみとするエピソード。。。

温かいグレゴリー一家がたまたま遭遇したマンデラと関わった人生。
そして原題の「グッバイ バファナ」の意味に静かな感動をおぼえました。



コメント

劇場で予告を見て気になってました~
予告見ただけで感動しちゃったけど、
atsukoさんのレビュー読んでたらますます見たくなって来た!

■jennyR さん
私は予告編のジョゼフ・ファインズに惹かれて見て来たんですよ(^^
でも映画そのものがとってもいい映画でした。
男の人の仕事に対する考え方の部分でも興味深かったです。

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