スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

イタリア映画祭2008 

イタリア映画祭
(「日々と雲行き」のポスターです)

昨日イタリア映画祭に行って来ました。
毎年開催されてるみたいですが、私ははじめてです。
「日々と雲行き」「カラヴァッジョ」の2本観てきました。
どちらも満足の作品でした。
来年も行くぞ~~~!!



■日々と雲行き■
日々と雲行き

10本以上ある映画の中から何を観ようかと考えた時、目にとまったのがこの映画。
というのはこの映画祭で唯一知ってる女優さんが出てたから。
マルゲリータ・ブイ。
「イタリア的恋愛マニュアル」で中年の危機を演じた演技派の女優さん。
「題名のない子守唄」でも弁護士の役でちょこっと登場しました。
とても親近感のある、可愛くて色気のある大人の女性。彼女の声も好きです。

さて本作ですが、やはりある中年夫婦を描いたドラマです。
何不自由なく裕福に暮らしてきた夫婦に突然起こった夫の失業。
家を手放し、つましい生活を余儀なくされる。
妻はこの歳になって始めた美術史の勉強で博士号をとり、めでたく卒業したばかりだったのに。
喜んだのもつかの間、その腕を発揮することもなく、お金になる二つの仕事をかけもつ羽目になる。
もうクタクタの生活。なのに夫は・・・

状況や環境の変化に立ち向かう現実的な女に対して、
過去やプライドから抜け切れず未だに新しい1歩が踏み出せない男。
やはりここでも女性のほうが強かった。
イタリア映画なのに、何故か身につまされる映画。会話もリアル!
失業とそれにともなって起こる夫婦の問題は万国共通なのですね。
ただし、そこはやはりイタリア。
妻が働く職場での上司との甘く危険な関係もさらりと描いていたのはお国柄だな~とにんまり。
日本映画だったらもっとじっとりしそうですもの。
そして、イタリア美術の修復などを織り込んでるあたりも。

生きてると八方塞に思う時ってあるかもしれない。
でもそこで救ってくれるのは、もちろん温かい人とのつながりもあるけど、
現実を忘れられるものを持っていることだと思うんですよね。
主人公の女性にとって、あのフレスコ画の修復が彼女の救いになってるところがステキだなと思いました。
そして今こうして感想を書いてて思ったのですが、
あの修復がこの夫婦の修復にも繋がってたのかなと。
こじつけかもしれないけど。
一見重たい話をカラッと描いているところに好感が持てました。


★この映画では当日ゲストが登場。
本作の夫婦の一人娘役の女優さん。
細くて華奢で可愛らしい!!
監督のメッセージを一生懸命私たちに伝えてくれました。
そして両親を演じた演技派の二人の俳優と共演できて嬉しかったと、
映画出演に感謝してました。
映画の中では激しい父娘喧嘩も出てきます(笑)

通訳の若い男性がちょっと頼りない感じだったのですが、
映画のエンドロール見てたら、この映画の翻訳家さんだったので苦笑い。
ちなみに岡本太郎さんといいます(^^


■カラヴァッジョ■
カラヴァッジョ

カラヴァッジョ(1571~1610)。本名ミケランジェロ・メリーシ・ダ・カラヴァッジョ。
波瀾万丈な彼の人生を描いた作品。

これは見応えがありました~!
ローマ法王の謁見さえ許されてたという才能ある芸術家だったカラヴァッジョ。
しかしその生い立ち、激しい性格から問題を起こすこと数知れず、
ある喧嘩から殺人事件まで引き起こしてしまう。
やがて逃亡生活の果てに悲惨な死を遂げるというドラマティックな39年の人生。

しかし、彼の描く作品の衝撃的なこと。
それは徹底したリアリズム。
当時、賞賛され愛されていた宗教画は彼のリアリズムによって、大きな変化をもたらす。
聖人があまりに人間的すぎて(リアルすぎる)、聖人を冒涜してると言われるほど。
そして彼の絵の一番の特徴は”光と影”。
それは美術館で絵を見たときも感じました。
まるで絵に光が当たってるような錯覚さえ感じるその描写、迫力。
映画の中でも彼が対象物を光のさす場所に移動させて描くシーンがあるのですが、
そのシーンがまるで絵画のように美しく息を呑みました。
この映画そのものが一つの芸術品のよう。
そして映画の合間合間に挟まれる彼の絵画が迫力あって、演出がとてもドラマティック。
彼の明暗法は、後の17世紀の多くの画家たちに多大な影響を与えたと言われています。

カラヴァッジョを演じる俳優は体当たりの演技でした。
優しい顔のときはとても人間性溢れるいい顔してるのですが、
激しい表情になると一変する。
その激しい顔が肖像画にそっくりで驚きました!
カラバッジョ☆


カラヴァッジョを愛する娼婦の台詞が心に残ります。

『あなたはまるであなたの絵のようだ。
光の部分はこんなに明るく輝いているのに、陰の部分はとても罪深い』

この映画は今年の秋に公開の予定だったのですが、
2010年がカラヴァッジョが亡くなって400年だそうで、公開は2年先にのびてしまったようです。


コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。