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ノーカントリー 

no country


2007年のアカデミー賞で作品賞、助演男優賞、監督賞、脚色賞を受賞。

  テキサスの荒野で麻薬絡みの大金を持ち逃げした男。
  その男を執拗に追いかける不気味な殺し屋。
  そして、事件を捜査する年老いた保安官。

3人の男の人間模様がコーエン兄弟によって描かれてます。
原作はコーマック・マッカーシー『血と暴力の国』。
映画だけ見てると、まるでコーエン兄弟が作り出した物語のようです。
あたりまえの日常と理解できない犯罪。
人の世の不条理をまざまざと見せ付けられます。
今思うとけっこう強烈でした。
見終えたあと、ちょっとひきづってしまいます。

コーエン作品を見たことのある方なら、唸ってしまうシーンがたくさん。
いえ、さらに磨きがかかってるかもしれません。
美しい光と影。
テキサスの荒野や果てしない道を映す独特のカメラワーク。
何気ない映像に込められた意味のあるシーン。
恐怖を駆り立てる演出。
そう、この映画では確かまったく音楽がなかったような。
台詞も少ないです。
ちょっとした音にも見てるものは耳をすまし、息を殺して見入ってしまう。


殺し屋のハビエル・バルデムの凄みのある演技には度肝抜きました。
めちゃめちゃコワかった~~~!!
本人もたまげたらしいあのおかっぱヘアも、不気味さを倍増させてます。

あと、見てるうちにはまってしまったのは大金をねこばばしようとした男を演じたジョシュ・ブローリン!
この人も上手かったですね~~。
逃げ切れる自信を醸し出すタフガイを見事に演じてました。
ジョッシュ

彼が追い詰められると恐怖で自分もドキドキし、
猛犬に追いかけられるシーンでは私も息が切れそうでした。

そして、ベテランのトミー・リー・ジョーンズ。
なんて間の上手い、人間味のある人なんでしょう。
トミー

彼の存在に救われる思いでした。
ちょうど「ファーゴ」のマージ(F・マグドーマンド)みたいな。
彼が嘆く犯罪の実情は、この時代の80年代から今はさらにエスカレートしてます。
普通の殺人事件じゃニュースにもならない現実には気持ち悪くさえなります。

ラストシーンの会話がこの映画のキーのようです。
私は大きな意味で”愛”なのかな~と思いましたが。

独特のエンディングにちょっと戸惑いますが、この映画はその映像の素晴らしさ(計算された部分と芸術的美しさ)とキャスティングの素晴らしさに圧倒され、なおかつ見たあとも余韻を残すという、やっぱり賞に相応しい映画だったと思います!



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