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「無銭優雅」 山田詠美 著 

無銭優雅

42歳の男女の恋愛を飾り立てることなく素直に描いた小説。
山田詠美の語り口がそのまま文章になったような、ユーモアがあって軽快で率直な文章、でも巧みな表現とグッと来る言葉の数々にすっかりとりこになってしまいました。淡々としたお話なのに、ラスト数ページは自然に涙が溢れて自分でもびっくり。

主人公の女性は、どちらかというと世間知らずで大事に育てられた女性ではあるけれど、彼女の自分に偽らない生き方、恋愛に対する考え方にはとっても共感できた。
そして主人公の恋愛模様と合わせて、年老いた両親の男と女の心の機微の描きかたも絶妙!深いな~~~。

42歳?45歳?世間的にはどこからみても立派な大人だけど、好きな人と一緒のときの時間は年齢には関係ない。むしろ、未来が輝いているように錯覚さえしてしまう若者の恋愛より、この年代の恋愛には深い情念がある。それは”生きること”を実感し、”生きることが永遠でないこと”を知ってるから。だからこそ、今を大事にしたい、愛する人との時間を大切にしたいという想いが強くなる。 そして、二人だけのとるに足らない遊戯、ジョークのやりとりの積み重ねが、ふたりの絆を強める。それが離れがたい時を築いていく。これは単に体を重ねること以上に特別な秘め事。このへんの描写がとっても楽しい。無邪気なふたりの可愛いこと。年なんか関係ないよねって(笑)こんな恋愛できるふたりはなんて幸せ者なんでしょう。

同世代の人には共感を、若い人には年をとることって悪くないねって思える小説では。

【追記】小説の中にニコラス・ケイジの名前が出てきたよ!^^)

コメント

これ、読もうと思っていたのです。atsukoさんの感想読んでますます楽しみに。
またニックの名前が出てきましたか!今度もホメてありましたか?

詠美さんはニックファン?

■煮個餡さん
この本、とっても気になってました。
でもハードカバー買うのって勇気いるんですよね。
でも買った甲斐ありました。面白かったです!
詠美さんがニックファンだということは知らなかった~~。
ニックのこと、ほんのチラッとですけどね、ああ、好きなんだなって思いました♪

ええ、お好きなようですよ♪
あんな素晴らしい言葉を紡ぎだせて、揺ぎ無い『かっこよさの基準』を持った人に愛されるなんて嬉しいことでございます。

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