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アダプテーション 

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2003年。これはとっても不思議なストーリーです。

①蘭の花に魅せられた男(クリス・クーパー)がいます。
彼は命がけで珍しい蘭を求め歩く男。

②その男を取材して、本にした女記者(メリル・ストリープ)がいます。この本は実際にベストセラーになりました。『蘭に見せられた男 驚くべき蘭コレクターの世界』。彼女はその男に惹かれていきます。

↑ここまでは実話。



③その本を映画化する企画があがります。

④その本をもとに脚本を依頼されたのが、チャーリー・カウフマン(本作の脚本家)
彼は「マルコビッチの穴」で有名な実在の脚本家。その脚本家に扮するのがニコラス・ケイジ。素のチャーリーは小心者で女性にもてないパッとしない男。オマケにハゲでデブで自分でも気にしてる。(何度もハゲ、ハゲと自虐的なセリフに出てくる←すごすぎ!)

つまり脚本家のチャーリー・カウフマンが自分自身を映画の中に登場させた映画なのです。

脚本を依頼されたものの、ぜんぜんペンが進まないチャーリー。
「書けない、書けない、どうしよう…」もうその情けなさぶりの見事なニコラス!それを横から眺める同じく脚本家をめざす双子のドナルド(ニコラスの二役!)。

ネガティブな兄とポジティブな弟の会話のやり取りはビジュアル的にも、声のキャッチボールもニコラスだらけで、とっても美味しい。でも、ほんと見た目は超~ダサいニコラス。これだけのダサい男を見事に演じる彼はほんと凄いです!「フェイス・オフ」や「60セカンズ」のクールでカッコいい男と同じ人間とは思えないほど(笑)

書けないチャーリーがたどり着いた結論は、この”書けない自分”を物語に登場させてしまうストーリー!?つまりこの映画ができるまでを含めて”蘭に魅せられた男”を追うお話というわけで、その脚本がそのままこの映画になってます。なんだかややこしいですね。

すべてにおいて自信がもてないチャーリーが、この脚本を仕上げる過程で、ちょっぴり自信回復していく自己発見がテーマでしょうか。それを支えるのが、双子のドナルドであったりガールフレンドだったり。希望あるエンディングに救われます。展開は奇抜ですが、チャーリー・カウフマンの優しさが滲むお話です。

とにかく役者が皆素晴らしい!微妙な心理を体現するニコラスはもちろんのこと、メリル・ストリープもクリス・クーパーも。M・ストリープはこれまでにないダメ女役だと思います。そして男くさいクリス・クーパーにはびっくり。これまでの彼の印象とは大違いです。
一般受けする映画ではありませんが、「マルコビッチ~」や「ヒューマン・ネイチュア」が好きな人にはオススメ。ミニシアターで公開というのもなんだか嬉しい1本です。


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