スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

タロットカード殺人事件  

tarotto
舞台はロンドン。
ジャーナリストになるのを夢見て勉強中のアメリカの女子大生サンドラ(スカーレット・ヨハンソン)。
ある日、マジックショーの舞台に上げられ、消えるボックスに入れられたら、
亡くなったばかりの有名ジャーナリストが亡霊となって彼女の前に現れる。
そして彼女に告げる。
「タロットカード連続殺人事件の真犯人は、名家の子息のピーターだ」

特ダネ狙いで彼女はひそかにピーターに近づく。
ところがそのピーターが、超ハンサムでめっちゃカッコいい男!(ヒュー・ジャックマン)
いつしかピーターもサンドラに恋をして。。。

マジシャンのウディ・アレン、女子大生スカーレット、英国のええとこの子息のヒュー。
この3人が織り成すほのぼのサスペンス・コメディ。

ウディ・アレンの映画を初めて見ました。
まあそれはいいとして、すごく新鮮だったのがスカーレット・ヨハンセン。
どちらかというと影のある感じ、見かけは明るいけど本当はさびしい女の子、
そんな役が多かったようなきがするのですが、この映画ではとっても健康的!
とくに彼女の水着姿には、私までちょっとドキンとしてしまいました(笑)
適度にお肉のついた健康的でセクシーなその姿は、とっても魅力的☆

本当に連続殺人魔なのか、あのお姿からは予想もつかないヒュー・ジャックマン。
長身でハンサムで、女性をエスコートする姿も決まってて、
そんな彼に言い寄られて断れないサンドラの気持ちもわからなくもない。
でもねぇ、確かに素敵なんですけど、でも私はそれほどときめかないんだなーー。
男性の魅力ってなんなんでしょうね。とっても不思議??
姿かたち、顔立ちはもちろん大事な要素だけど、ちょっとした表情、何気ない仕草、
なにより醸し出す雰囲気が自分の好みかどうかってことなんでしょうね~。

まあ私の好みはいいとして(笑)
キュートなスカーレットとかっこいいヒューさんを楽しめる1本です♪

スポンサーサイト

ミルコのひかり 

miruko
イタリア映画。
原題は「rosso come il cielo」
”空のような赤”

ミルコは10歳のとき事故で失明する。
生まれたときから目が見えない友達に、ミルコは色を教えてあげる。

赤は夕焼けの空の色だよ。
青は自転車で走ったとき顔にあたる風の色だよ。
茶色はこの色だよと、友達の手を木に触れさせる。

この映画は実在するミルコ・メンカッチという人のお話。
彼は現在イタリア映画界で活躍する音響デザイナー。
私が大好きな「輝ける青春」でも音響を担当したようです☆

子供、盲目、それだけでなんだか「可哀想映画」みたいで、
見るのをためらっていたけど杞憂に終わりました。
小さいときから映画が大好きだったミルコが、
そのユニークな発想と想像力を使いながら、
好きなものに一生懸命になる姿に勇気づけられました。
人の可能性ってすごい!
そういう姿は周りの人たちをも動かすのですよね。

■映画がノンフィクションのとき、物語のはじめに出てくる注意書き。
  「この物語は事実に基づいています。」
  This film is based on the true story.
  Questo film e' tratto da una storia vera.
    *tratto 形容詞 (trarreの過去分詞)・・・引き出された、抜粋された

ウォンテッド 

wanted1
見るつもりはなかったのですが、大人が楽しめるトンデモ映画とか、
ジェームズ・マカヴォイがいい!などの感想に魅かれて見てきました(笑)

前評判通り、ありえねーーーー!!の連続だし、
ストーリーも「そうくるんですかい!」だし。
でも面白かった~~~~!

1000年前からあるプロの暗殺組織ってなによー。
ほんと胡散臭い(笑)
さしずめ必殺仕事人の集団組織ですな。

アンジーが主役かと思ったら、主役はジェームズ・マカヴォイなんですね。
弱っちくて、ヘタレな青年サラリーマンのマカヴォイくん。
ある日、あなたのパパは凄腕の暗殺者だったのよと告白される。
アンジェリーナ・ジョリーに教育されて、たくましく仕事人に変身!!
ときおり見せる冷たい目線もいい。
ラストの銃撃戦の彼なんか、サイコーにカッコいい!!
あのシーンはしびれますね~。

しかし、このJ・マカヴォイが「ナルニア」のタムナスさんだったとは。。。
最近気づいたわたしです。お恥ずかしい。
「ペネロピ」では、ちょぴりセクシーな雰囲気も見せて☆
映画によって表情が変わる、ちょっと気になる若手俳優です。
願わくばもうちょっと背がほしかった。

この映画、音楽もよかったですよー♪
とにかく笑えるくらいアクションシーンが斬新です☆

wanted2
アンジーかっこいいです!!
セクシーです!!
そして何より強いです!!
登場シーンには、その美貌に息を呑みました。

でも、もうそれ以上痩せないでね。

おくりびと 

okuribito

プロのチェロ奏者だった大悟は、オーケストラの突然の解散によって失業。
妻と一緒に故郷の山形へ帰り、そこで彼が偶然出会ってしまった仕事が”納棺師”。
亡くなった人を棺に納めるために、その体を清め綺麗に身づくろいをして送り出してあげる仕事。

自分でもショッキングな仕事だったため、はじめは妻にも新しい仕事のことを告げられない。
でも、社長(山崎努)の仕事ぶりを見て、少しずつこの仕事に対する考え方が変わっていく。

なにより、納棺師の山崎務と本木雅弘がすばらしい!!
この映画はこの二人に尽きますね。
二人の間(ま)、とぼけた山崎(本当に上手い人だ!)に生真面目なもっくん。
絶妙のバランス。

そして俳優というのはすごいものだと改めて感心させられました。
彼らの納棺師としての、その所作の美しさは筆舌に尽くしがたい。

私は多くを語らない大悟に好感をもちました。
さらにこの映画を引き立てているのが、チェロです。
その音色は台詞以上の存在感です。

人は誰でも死ぬ。
どんな人生を送ったにしても、最期のときは心穏やかに見送りたい見送られたい。
納棺師の姿を通して、人の尊厳を考えさせる映画でした。

しかしそれだけではなかったんですよね。

山崎努が演じる男の、納棺師としてというのではなく、
人間の大きさ、己の仕事を全うする男のかっこいい姿がそこにありました。
どんな仕事もひたすら頑張ってみる。
はじめは文句を言いそうなお客様も、仕事のあとには「ありがとうございました」と
言ってくれる、そんなふうに働ける人はステキな人だと心から思いました。
大悟もそれを感じたから、何も言わずもくもくと仕事をこなしていったんだろうと思います。
それは人としてとても美しい姿でした。

私がこの映画で一番感動したのはそこの部分だったような気がします。

輝ける青春 【ネタバレ!】 

かなりネタバレしてます!

ジャスミン トリンカ
今日、3回目を観ました。
途中ちょこっと中断しながらだったけど、観ましたよ~~6時間のドラマ。

とくに今回見直したかったのは、友達と『なぜ、マッテオは死ななければならなかったのか』について語り合ったから。マッテオは自分に自信を失ったからなんだという結論になったけど、どうしてもそれをもう一度確かめたかった。

■マッテオ
彼にとって一番ショックだったのは、やはりジョルジャを救ってあげられなかったことだと思う。ジョルジャが警察に連れて行かれたあと、ニコラとの間にも今までない空気が生まれましたよね。しかもジョルジャはマッテオが好きだった。そのことをマッテオも感じてた。・・・切ない、苦しい。

マッテオはニコラと分かれてその足ですぐ軍隊に入る。
そこでも生真面目で規律を重んじるマッテオはみんなからちょっと疎まれる。
たった一人親友と呼べるルイージは、マッテオ指揮官のもとで体制に反対するグループの暴動で障害者となる。ここでも責任を感じるマッテオ。

やがて彼は軍隊を経て警察官になる。
彼が扱う事件はみんなイタリアの腐敗した社会の一面を見せ付けられることばかり。
とくにシチリアでは、殺人事件が起きても、鑑識の警察官は2時間たっても現場には現れないは、野次馬に子どもがいようと大人は平気。いったいどうなってるんだ、この国は。
結局、シチリアでも彼の直情型の仕事ぶりは、上司の反感を買い、再びローマへとやってくる。そこで彼が扱うのは反政府のグループの摘発とマフィアがらみの事件。弱い市民を犠牲にして、平気に大手を振って歩くマフィアたち。そんな社会にマッテオは我慢ならない。
ああ、マッテオはイタリア人だけど、この性格じゃイタリアには住めない人だよ~と思いました。

その日は12月31日。
そのマフィアの取調べで苛立ってるときに、恋人のミレッラが警察にやってくる。マッテオが名前も仕事も嘘をついていたことを責めるミレッラ。もっともだ。しかし、どこか素直になれなくなってるマッテオは「もうオレにかまってくれるな!」と心にもないことを口走ってしまう。オレは自由に生きるんだって。

喧嘩別れした気持ちを引きずりながら、何年かぶりにローマの実家に顔を出すマッテオ。
母も兄弟たちも大歓迎してくれるけど、当のマッテオはその場になじめない自分を感じる。
もっと、もっと、言いたいこと言って甘えられたら楽になるのに。。。それができないマッテオ。
母の部屋へ行けば、学生時代彼が満点をとった成績表が母のベッドのそばの壁に掛けてある。
母にとっては、自慢の息子だった。
オレはいったい何に向かって生きてるんだって思ったかも。

こうしてマッテオに焦点を当てて観てみて、彼の悲しみや孤独が見えてきた気がします。
とはいっても、やはりマッテオは弱かった。風にしなる草のように、もっとしなやかに生きられたらどんなによかっただろうと、思わずにはいられません。

それにしても、アレッシオ・ボーニは美しかった。
マッテオにぴったりの人でした。
アレッシオ


■ニコラ
マッテオのひとつ違いの兄。出来た人です。
誰かの台詞にもありましたが『彼は人を差別しない人』
たまには熱くなるけど、精神科の医者をめざすだけあって、普段の会話にも彼の優しさ、大きさがにじみ出てます。とくに子ども相手してるときのニコラはステキです。ユーモアのセンスがあって、遊び心がある。そして、ジョルジャと接してるときのニコラは、心から彼女を思ってる様子が伺えて胸が熱くなります。

そんなニコラでも、自分を責め続けることがあります。
それは妻ジュリアと弟のマッテオのこと。
妻はニコラを振り切って家を出て行ってしまった。
たった一人の可愛い娘まで捨てて。

そしてあの年の暮れ、
「署に緊急事態が」と嘘をついて実家から帰るマッテオを引き止められなかった。
そのあとマッテオは自らの命を絶ってしまった。

なぜ、大切なふたりを引き止められなかったのか・・・
人は自由に生きるべきだという優しさが仇になってしまったと。
ニコラは自分を責める。

のちに友人のカルロから言われる。このカルロがまたいい友で・・・
「マッテオのことをこだわるのはやめろ。そうしないと、いつか彼を恨むことになる」
そのとおりだと思いました。
ニコラのせいじゃないよ。
マッテオはニコラが大好きだったんだよ。


■子どもの存在
この37年間のカラーティ家のドラマをみてて、私が感動するのは子どもの存在です。

ニコラの娘サラの成長は本当にまぶしい。
死んだと思ってた母との再会。
そして大人になってからの再会。
母の職場で花束をもって母を待つサラが健気で可愛い。
20年ぶりくらいに娘を抱きしめた母。
夢にまでみた娘のぬくもりに涙する母。
親子の関係は理屈じゃ語れない。

そして、私がこの映画を観て一番感動したのは、マッテオの恋人だったミレッラがマッテオと分かれたあと彼の子どもを産んで育てていた事実を知ったとき。ほんのちょっとの時間しか一緒にいられない二人だったけど、マッテオが心から愛した女性はミレッラだけだったに違いない。それはミレッラも同じ。
きっと息子のアンドレアにマッテオの面影を重ねて、大事に大事に育ててきたに違いない。
その事実を知ったときのニコラの表情が忘れられない!!
パ~~~ッと顔に光がさして、

ああ、あのマッテオの命をつなぐものがあったんだ!
マッテオの思い出は悲しみばかりだったけど、ちゃんとマッテオは違う形で生きてるんだ!

ニコラと同じくらい私も嬉しかった!!
ミレッラの愛の強さと生きる強さに感謝するシーン。
何度みてもこのシーンは涙です。

**********************


家族、友達のありがたさ、すべてをお互いに受け入れて愛し合う人間の暖かさを感じるドラマです。
悲しいエピソードもあるけど、会話にはイタリア人ならではのユーモアもたくさん。
ローマ人の象徴のように描かれているけど、とくにカラーティ家のお父さんは可愛かったな~。
お母さんと喧嘩しても、最後はお母さんを笑わせ「ぼくのかわいこちゃん」なんて言っちゃう。

お母さんのお父さんと出会った思い出話も楽しい。
ミラノから来たお母さんが市場でオレンジを売るお父さんと出会う。
【スペイン産】と書いてあって、「本当にスペイン産なの?」とたずねたお母さんに
オレンジに耳をかざして「ほらカスタネットの音が聞こえるだろ?」と言ったという(笑)
それで一緒に暮らし始めたのよって。
さすがイタリアーノ!!

結婚生活が上手くいってないという判事をしている長女の告白にも、
それを受け止めながらも、「きっと他にいい男がいるよ」となぐさめる父。
言うことが違うな~って思った。


この映画は家族の歩みを描きながら、イタリアが抱えている問題もたくさん含んでいます。
・不透明な経済(賄賂の横行、マフィアの存在)
・芸術と伝統を重んじる国ではあるけど、その先の成長はあるのだろうかという将来の不安
・精神病患者への医療体制

繰り返し見るたびに、新しい発見があってさらに深くドラマに入り込んでしまいます。

本当に素晴らしい映画に出会ったことを幸せに思います。



コッポラの胡蝶の夢 

koppora kocyounoyume

とっても不思議な体験をした!
そんな感じの映画でした。
はっきり言って、とどのつまりはなんだったのか?という思いはあるものの、
映像の美しさ、掟破りの展開、神秘的な物語、
そしてティム・ロスの演技にかなり引き込まれてしまいました。

舞台は第二次大戦前のルーマニア。ナチスの影も見え隠れする時代。
言語学者であるドミニク(ティム・ロス)はすでに70を過ぎ、研究に行き詰まっていた。
生涯の女性とも結ばれず、人生に絶望した彼は復活祭の日に自殺を図ろうとする。
ところが雷が彼を直撃し瀕死の状態に。
しかし奇跡的に助かり、何故か彼の体と頭脳は30代に若返っていた!

やがてドミニクは、昔愛した女性とそっくりの女性と出会い愛し合うようになる。
彼女の存在が、ドミニクの未完の研究をどんどん完成に導き、
若さを取り戻した彼は、まさに人生をやり直していく。
ところがその成功の陰には大いなる代償があって・・・

原題は『youth without youth』(若さなき若さ)。
ルーマニアの宗教学者の著名な小説だそう。
コッポラ監督はこれを読んで衝撃を受け、
おおいに創作意欲をかきたてられたという。

話がそれるが、死にかけた老人のドミニクが回復していくと同時に若くなっていく様子には、
東野圭吾の短編集『怪笑小説』の中の「あるジーサンに線香を」を思い出してしまった。
『アルジャーノンに花束を』のパクリの短編小説。
いや、この短編だけはシリアスでちょっと感動した記憶がある。

言語を扱ってるので、中国語やらインドのサンスクリット語、さらに古代エジプト語など、
かなり学術的な要素もあるのだが、物語はSFと輪廻転生を含み、かつ心理的。
つかみどころのない物語にもかかわらず、なぜかこの不思議な世界にはまっていく。
ちょっとデビット・リンチっぽいかも。

夢の中のことなのか、現実のことなのか、境界線がはっきりしないような。。。

しかし、ティム・ロスは素晴らしかった。
知的で、繊細であって、したたか。
強い個性はないけど、なんて上手い人なんでしょう!!
若いときは本当に若々しく、80歳になれば本当にそう見える。
ちなみに1961年生まれ。
私は『海の上のピアニスト』の彼より好きです。


女優さんも美しく、東欧の妖しげな雰囲気が漂う幻想的な映画でした。
エンドロールがないのも画期的!
『THE END』で幕切れです。
びっくりしました。





幸せの1ページ 

幸せの1ページ
どうして「幸せの1ページ」というタイトルにしたのか。
原題は「Nim's island」
こっちのほうがピッタリの映画でした。

これはパパと娘の冒険ファンタジーです!!

海洋生物学者のパパと娘のニムは誰もいない南太平洋の小さな島に住んでいた。
友達は海がめとペリカン、そして賢いアシカと可愛いトカゲ。
好きなことは冒険小説を読むこと。ニムはそのヒーローが大好き♪

ある日パパは仕事(研究)で海に出かけるが、帰る日になっても帰ってこない。
その間、嵐はくるは、無人島と決め込んだ都会の人々が観光で押し寄せるは。
普段は勇敢なニムもさすがに不安になる。
ひょんなことからメールをやりとりするようになった大好きな冒険小説の作家に
ニムは助けを求める。
実はその作家アレクサンドラ(ジョディ・フォスター)は極度の外出恐怖症。
一大決心をして彼女はニムを助けに行くことになるのだが。。。

映画の売りはジョディ・フォスターの体当たりのコメディエンヌぶりだったみたいですが、
はっきりいってこれはニムのアビゲイルちゃんの映画になってました。
「リトル・ミス・サンシャイン」のあの眼鏡の女の子もこんな大きな少女になって♪
演技もすばらしい~~~!
パパの帰りを信じ、一人で難局を乗り切ろうとする姿は健気でいじらしい。
そして目をひくのはニムの親友のアシカとトカゲ。
ニムと同じ動きで踊るアシカくんの可愛いこと!
そして、トカゲに頬ずりするニムがほんとにほほえましい♪

パパと冒険小説の架空のヒーローの二役のジェラルド・バトラー。久しぶりでした。
「300」以来なもんだから、あの映画は始終叫んでたので、
そうそうこんな顔だったと嬉しくなる。
甘い感じと男くさい感じは変わらずですね~。
ニムを宝物のように可愛がるパパぶりがステキでした。

ジョディ・フォスターはですね~。
ちょっとドンくさい作家を演じてるのですが、どうしてもがんばってる感が滲み出てて
正直イタカッタです。。。
笑いをとる演技って本当に難しいんだな~と改めて思いましたね~。

子どもたちには、ちょっとワクワクするお話なのでは?

この自由な世界で 

この自由な世界で

製作国イギリス/イタリア/ドイツ/スペイン、監督ケン・ローチ。
この映画に興味を持ったのは、それがきっかけでした。
ケン・ローチ監督の映画はそんなにたくさん観てないのですが、
昨年DVDで観た明日へのチケット(3人の監督によるオムニパス映画)の
この監督のお話が好きでした。イタリア人の会話も出てきたし。

「この自由な世界で」は、社会の闇に焦点を当てた重たい映画でした。

ロンドンで外国人相手の就職斡旋の人材派遣の仕事をするアンジー。
彼女は上司の嫌がらせでクビになり、自ら人材派遣の会社を立ち上げる。
なかなかのやり手だ。
彼女自身、子供を両親に預けその日の生計をたてるような貧しい暮らしぶり。
気の合う女友達と仕事を始めるが、斡旋した仕事先の給料不払いなどで自分も窮地に。
やがて自分自身が生きるため、アンジーはどんどん手を広げ、
ついに不法移民の人材派遣という闇の世界へと突き進んでしまう。

経済に行き詰った世界で、弱いものはさらに弱いものから搾取する。
さすがに良心の呵責に耐えられなくなった親友にも、
「これが自由というものよ」
「生きるためなのよ」
と、アンジーは悪びれない。

同情はするところもありつつ、話が進むにつれ、
そりゃないでしょーアンジー!!と思うとところも!!

しかし、このアンジーを演じる女優さんの力量なのか、
なぜかこのめげないパワフルなアンジーに魅力を感じてしまったのも事実。
何か立ち上げる人ってやっぱり普通とは違う。
いや、法に触れるようなことはダメだけど、この強さはちょっと圧倒された。
ただ無鉄砲で無慈悲な女として見せなかったのは、
女優さんの演技力とまっすぐな人柄、そして監督の手腕だったのか。

自由ってなんだろう。
お金がある人はどんどんお金をふやし、
ない人は落ちていくとこまで落ちていくこと?
(お金のある人は株を買占めてもいいの?)
現代の残酷な一面を見せ付けれる映画でした。
それはきっとロシアや東欧の移民の世界だけの話ではないと思う。





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。