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モディリアーニ展 

新国立美術館

初めて六本木の国立新美術館に行ってきました。
この斬新なデザインの建物。
黒川紀章氏の設計なんですね。
ひょっとして最後の建築物となったのかな。。

モディリアーニと言えば、長い首と瞳の描かれてない肖像画が浮かびますが、
彼の原点はアフリカの古代芸術「プリミティヴィスム(原始主義)」だったということを知りました。
初期のころの絵は、ギリシャの神殿を支える柱を模った力強い女性像画ばかり。
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実は彼は彫刻家になりたかったとのこと。
しかし胸を患い、彫刻の粉が胸に悪いということで彫刻家になることを断念。
それから絵画に転向するんですね。
目指してたものが作品全体でイメージを表す彫刻だったとすると、
彼の描く肖像画には瞳がなかったという謎が解けました。

フランスを拠点に活躍した彼の描く女性はみんなお洒落。
なぜか黒い洋服の女性が多い。
しかし、ピンク色の肌、アクセントになるアクセサリー、人物を引き立たせるバックの色合い。
シンプルで美しい絵ばかり。
無表情に見えて、どれもその人の人柄が滲み出てるような絵。

友人とふたりで、満喫してきました。
クリアファイルがとてもキレイだったので、ポスカと一緒に買ってしまいました。

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幻影師アイゼンハイム 

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19世紀のウィーン。
家具職人の息子だったアイゼンハイムは、公爵令嬢ソフィアに恋をする。
幼い恋だった。
身分の違う二人は引き離される。
15年後、幻影師になったアイゼンハイム(エドワード・ノートン)はソフィ(ジェシカ・ビール)と再会する。
アイゼンハイムのイリュージョンは人々を魅了し圧倒的な人気があった。
しかしソフィアは皇太子(ルーファス・シーウェル)との結婚を控えていた。
彼女を取り戻したいアイゼンハイム、政略結婚から逃れたいソフィア。

イリュージョンと二人のロマンスを絡めたサスペンスロマン

これは面白かったですよ~~~!
まるで大人の童話のよう。
19世紀のヨーロッパとアイゼンハイムの摩訶不思議なイリュージョンが
独特の雰囲気を醸し出してます。
ドラマとサスペンス、そしてロマンス。
音楽もいいです♪

エドワード・ノートン久しぶりです。
ひょろっとして万年青年のような彼。
でもどこか神経質そうで。
あの声も特徴ありますね。
ヨーロッパの風景によく似合う人だと思います。

あまり性格のよろしくない皇太子はルーファス・シーウェル。
またまた彼はこういう男の役なのね。苦笑いでした。
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そして、ジェシカ・ビール。
ちょっとだけワイルド系だった「ネクスト」の時とはまた違う彼女。
公爵令嬢に相応しい美しい女性でした。
正統派の美人じゃないけど、表情から滲み出る美しさ、素晴らしいスタイル、
こんなキレイな人だったのかとちょっと驚き。
この人、日本人ウケする顔立ちかも
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と、ここまでしか書けません。
これは何の予備知識もなしに見たほうがいいですよ~。
このやられた~感が気持ちいい!
エンディングは見てのお楽しみ


木更津キャッツアイ  

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テレビドラマはあまり見ないのですが、このところ「ルーキーズ」(土曜)にはまってます。

不良高校生の野球チーム復活に情熱を注ぐ熱血教師とその生徒たちの熱いドラマ。
先生役が佐藤隆太。いつも生徒役だったのに彼もえらくなりました(笑)
でも、すごくはまってて上手い!!
不良高校生たちも、今どきこんな不良はいないでしょう~と思わせるのですが、なかなかの面々。
どいつもこいつも意地っ張りで負けず嫌いなのがいい。
久しぶりに見る男気のあるドラマに、毎週大笑いしたり涙流したり。
彼らに熱くなってるわたしです

毎週みてるうちになんとなく”佐藤隆太”と”野球”つながりで、映画「木更津キャッツアイ」が見たくなり、
2003年の「日本シリーズ」と、2006年の「ワールドシリーズ」の映画版を2本借りてしまいました。

脚本・宮藤官九郎、5人の悪友が繰り広げるパワー全開のハチャメチャ友情ドラマ。
岡田准一、櫻井翔、岡田義徳、佐藤隆太、塚本高史。
この人たち、すんごく楽しそうに演じてます♪
じっさいそうだったんだろうなーーーー♪
脇役の小日向文世、ウッチャン、薬師丸ひろ子、ユンソナ、その他の人たちも本当に楽しそうだった。

正直のところ「日本シリーズ」は詰め込みすぎでイマイチかな~と思ったけど(でも笑えた!)、
「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」はよかった~~~!
私の大好きな映画「フィールド・オブ・ドリームス」のパロディを使い、
笑いあり、じわっと涙ありのステキな映画でした。

佐藤隆太はまだこの映画では脇役の一人に過ぎず、
「ルーキーズ」での可笑しくも生真面目で真摯な彼を観てると、
この人すご~~~くいい役者になったんだな~と感動もひとしお。。

でもこの映画を見てるときは、やっぱり岡田くんに目がいっちゃう!
岡田くんってほんとーーーーーーーーっに役者なんですね!!!
「タイガー&ドラゴン」でも充分にわかってたけど…
”お洒落関係”だったか、素顔を紹介する番組があったのですが、素はとっても地味で静かな人。
休日はもっぱら部屋で本を読んだり映画を見たりとか。
自室も紹介してくれて、本棚にはたくさんの歴史書。歴史が大好きと言ってた。
そんな彼が、「木更津~」であんな岡田くんになっちゃうんだ~~(笑)
体のキレもいいし、表情は豊かだし、エッチだし、いいタイミングでちゃんとキレルし(笑)、
岡田くんて、もう最高ですね

エンディングの嵐が歌うラップ調の唄もカッコイイ♪

マンデラの名もなき看守 

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ネルソン・マンデラ。
1960年代、南アフリカの人種隔離政策(アパルトヘイト)に反対して国家反逆罪などで27年間投獄された。その後釈放され、南アフリカ共和国の初の黒人大統領となった人。

しかしこの映画は、マンデラ氏の物語ではなく、投獄時代、彼を担当した看守の物語です。
ジェームズ・グレゴリー(ジョゼフ・ファインズ)。実在の人。
一人っ子だった彼は幼い頃よく遊んだ黒人の幼馴染のお陰で、黒人の話すコーサ語を話せた。
それがきっかけでマンデラの看守の仕事に就くことになる。重要なポストだった。
物語はグレゴリー一家のお話なので、導入部はホームドラマのよう。

ジェームズもその妻(ダイアン・クルーガー)も、根っからの人種差別主義者だった。
その時代は当たり前のことだったらしい。そう教育されてきたから。
しかし、冷静で国家の平和を心から願うマンデラと接するうちに、ジェームズの中に疑問がわきあがる。
その変化は彼の生活を脅かすことになる。
職場での偏見、近所からは白い目で見られ、「彼らはテロリスト」と信じる妻からも、
いったいどうしちゃったの?と言われるほど。

看守の職種はそんなに裕福ではないらしい。
妻の関心は夫の昇進と、広い家、そして子どもたちに不自由させない暮らしができること。
もちろんジェームズだって家族の幸せが一番の男だった。
しかし、自分が置かれた社会的立場(マンデラは国家を脅かす組織の首謀者とされてたから)、
またマンデラを知るごとに湧き上がる正義と国の体制とのジレンマに苦しむようになる。

この映画は、人種差別に対して社会的な正論を諭すものではなく、
夫婦の物語、家族の物語になっているところがいいな~と思いました。
ジェームズは自分の無力さと政府への憤りを感じ職場を去ろうとします。
しかし、妻は常に彼を励まし、どこまでもよき理解者でした。
ひょっとしたらこの奥さんとは上手くいかないんじゃないかと思うシーンもいくつかありましたが、
気が強いだけでなくなかなか健気な女性でした。
マンデラの「子どもは大学に行かせて勉強させなさい。」の言葉どおり、
素直に育った息子が父親と同じ仕事を選択し、仕事のかたわら通信の大学に通い、
優秀な成績を残すところもしみじみとするエピソード。。。

温かいグレゴリー一家がたまたま遭遇したマンデラと関わった人生。
そして原題の「グッバイ バファナ」の意味に静かな感動をおぼえました。



輝ける青春 

輝ける青春


2003年。イタリア映画。
2本組み、6時間の長編ドラマです。
2日に分けて見ましたが、終わった後ちょっと放心状態。。。

大きなドラマがあるわけではないのですが、
決して中だるみすることもなく、わざとらしい演出もない。
なのにそれぞれの登場人物に感情移入し、
どうかみんなが幸せであってほしいと夢中になって見てしまいました。


1966年から2003年、ローマに住むある家族の37年を描いた物語。
主人公は一つ違いの兄弟、ニコラとマッテオ。
二人とも優秀な大学生で、すごく仲がいい。
しかもどちらもハンサム。
とくに弟のマッテオはとってもハンサム。
寛容で明るい兄と、繊細でちょっと融通の利かない頑固な弟。

二人の人生を軸に、両親、姉妹を中心に、彼らをとりまく人々とのつながりが、
丁寧に描かれていきます。
小さな出来事、人生を変える大きな出来事、
彼らはさまざまな出来事を重ねて生きて行きますが、
そこには親子、夫婦、兄弟、恋人との、愛と葛藤があり、
彼らは絡み合いながらも絆を深めていきます。

60年代後半といえば日本でも学生運動がさかんだった時代。
ここイタリアでも学生運動があり、70年代の初めには「赤い旅団」と言われる
当時イタリアを震撼させたテロ組織の活動もあった。
ニコラとマッテオはまさにその時代を生きた若者たち。
そして66年にはフィレンツェではかなりの被害をもたらした洪水があったことを知ります。
この洪水は当時、国をあげて復興を目指したそうで、
こうしたイタリアの歴史もちょっと垣間見ることができました。

このドラマのすごいところは、登場人物がその37年間を演じきってるところです。
感動的なのは、子どもがどんどん成長していくこと。
まるで自分がその子どもの親か親戚になった思いで、
その成長を見守り喜んでしまいました。
そして、こうして人の37年の人生を6時間という短い流れで見ると、
子どもの存在がこんなに大人に大きな影響を与えるものかと、感動もひとしおです。

さまざまな境遇の人が登場します。
中でも私が一番心に残ったのは、学生だった二人がボランティアで訪問した
精神病棟で出会った少女ジョルジア。
二人は彼女を救おうと、父親に合わせる旅に連れ出すのですが、
その計画は思いがけないハプニングで壊されます。
この事件がきっかけとなり二人の将来は分かれていくのですが、、、

この少女の表情が忘れられません。
演じたのは「イタリア式恋愛マニュアル」の1話に登場した美女ジャスミン・トリンカ。
素晴らしい演技でした。
精神に障害を持つ彼女が、マッテオに対して恋心を抱き、
それがやがて彼女自身の自立につながっていくところは感動的。

このドラマを見て思ったのは、イタリアの俳優さんの目力。
それは大人だけでなく子どもおばあちゃんも。
カメラをアップにするシーンはどこも息を呑みます。
意思の強さ、情熱、心を見透かされそうな眼差し、また、哀しみを湛えた目、
彼らはみな目で語る人ばかりですっかり魅了されました。

そしてなんといってもこのドラマの最大の注目は次男マッテオを演じたアレッシオ・ボーニ!
この俳優さん、先日イタリア映画祭で堪能したばかりの「カラヴァッジョ」を演じた俳優さんでした。
あの映画では長髪で髭でいつも泥々の顔だったので、
はっきりと顔立ちを眺めることができなかったのですが、
こんなにステキな人だったとは!と嬉しいおどろき★
頭がよくて、繊細で、頑固、素直に心を開くことができないマッテオ。
大学を中退して軍隊に入り規律の世界で生きようとする。
家族とは明るく接しながら、一人になると闇の孤独と闘うマッテオ。
そんなマッテオに見事にはまるアレッシオ・ボーニ。
美しい人です。
マッテオ


このドラマ映画、レンタルしてみようと思ったのですが、レンタルショップにはなく、
なおかつ見た人の評判がかなりよかったので、思い切って買ってしまいました!
でも、くり返し見たくなる映画です。
ちょっとタイトルがベタだけど(^^;
ローマ・フィレンツェ・ミラノ・トリノ・・・シチリアと
イタリアを旅するように、風景を見ることができるのも嬉しいステキな映画でした。

モディリアーニ 真実の愛 

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主演アンディ・ガルシア。

10年くらい前にいろんな画家の絵が展示された美術展に行った時、
何気なく衝動買いしたモジリアーニのポスカ入りの額。
この絵の色合いや雰囲気がとても気に入って。

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モジリアーニをひたすら愛したジャンヌ。
モデルはモジリアーニの奥さんだったのですね。
恥ずかしながらこの映画を見るまで知りませんでした。
映画でジャンヌを演じた女優さんが、あまりにこの絵に似ててビックリ。
美しいけど儚げでさびしそう・・・
モジリアーニがユダヤ人だったことからジャンヌは両親に結婚を反対され、
子どもも施設に送り込まれる。
その一年後にはまた身ごもってしまうのですが。

そしてこの絵からは想像もできないほど、激しい性格のモジリアーニ。
同じ時代の芸術家にはピカソがいて、モジリアーニにとっては最大のライバル。
といってもすでにピカソはかなり有名でお金持ちでした。
しかしモジリアーニはぜんぜん売れてなくて、それはそれは貧しい生活だったのです。
しかも彼には胸の病があって、
タバコをやめなければ1年は生きられないと医者から告げられる。

芸術家たちのプライドを賭けて芸術を探究する生き様は壮絶。
コンペティションに出展するためにそれぞれの芸術家たちが、
己の作品に闘うように向かう映像だけのシーンは見事でした!

生活苦に追われながらもそんな男を心から愛してしまったジャンヌ。
彼女はまだ二十歳そこそこでした。
この映画はモジリアーニを描いた作品ですが、
私にはその男を愛してしまった悲しい女、ジャンヌの物語に思えました。

恋はデジャ・ブ 

恋はデジャブ


’93。ビル・マーレイ。アンディ・マクダウェル。
よくある「もしも・・・」の世界。

もしも、同じ1日が永遠にくりかえされたら。。。

お天気予報士の主人公が、仕事でおとずれた町で、
寝ても寝てもいつも2月2日がはじまるという、不思議な体験をするお話。
天気予報士が主人公とは、まるでニコラスの「ウェザーマン」!
こっちの主人公も仕事にちょっぴり不満をかかえた、ちょっとヘンクツな男。

そんな彼がホテルで毎朝目覚めると、いつも同じ日のくり返し。
いいことあっても、嫌なことがあっても、翌日は振り出しに戻る。
それもなぜか記憶は彼にしかなく、周りの人はまったくわからない。

ちょっと嬉しいのは、片思いの彼女にアプローチして情報を得て、
翌日同じ場面でいい感じに彼女に近づけること♪
このへんのシーンはまるで「NEXT」のニコラスと一緒(笑)
でも彼女と上手くいっても、翌日はなにもなかったように一日が始まる。
いっそ滅茶苦茶やっちゃえ!
ついに自暴自棄になってしまう。

つくづく、明日がくるって幸せなことなんだな~と思いました。
幸せの続きがあるし、やり直しだってできる。

演じてるのがいい人キャラでないビル・マーレイというのがいいですね~~~。

1日1日が大切って思わせてくれる地味ながらいい映画でした。


イタリア映画祭2008 

イタリア映画祭
(「日々と雲行き」のポスターです)

昨日イタリア映画祭に行って来ました。
毎年開催されてるみたいですが、私ははじめてです。
「日々と雲行き」「カラヴァッジョ」の2本観てきました。
どちらも満足の作品でした。
来年も行くぞ~~~!!



■日々と雲行き■
日々と雲行き

10本以上ある映画の中から何を観ようかと考えた時、目にとまったのがこの映画。
というのはこの映画祭で唯一知ってる女優さんが出てたから。
マルゲリータ・ブイ。
「イタリア的恋愛マニュアル」で中年の危機を演じた演技派の女優さん。
「題名のない子守唄」でも弁護士の役でちょこっと登場しました。
とても親近感のある、可愛くて色気のある大人の女性。彼女の声も好きです。

さて本作ですが、やはりある中年夫婦を描いたドラマです。
何不自由なく裕福に暮らしてきた夫婦に突然起こった夫の失業。
家を手放し、つましい生活を余儀なくされる。
妻はこの歳になって始めた美術史の勉強で博士号をとり、めでたく卒業したばかりだったのに。
喜んだのもつかの間、その腕を発揮することもなく、お金になる二つの仕事をかけもつ羽目になる。
もうクタクタの生活。なのに夫は・・・

状況や環境の変化に立ち向かう現実的な女に対して、
過去やプライドから抜け切れず未だに新しい1歩が踏み出せない男。
やはりここでも女性のほうが強かった。
イタリア映画なのに、何故か身につまされる映画。会話もリアル!
失業とそれにともなって起こる夫婦の問題は万国共通なのですね。
ただし、そこはやはりイタリア。
妻が働く職場での上司との甘く危険な関係もさらりと描いていたのはお国柄だな~とにんまり。
日本映画だったらもっとじっとりしそうですもの。
そして、イタリア美術の修復などを織り込んでるあたりも。

生きてると八方塞に思う時ってあるかもしれない。
でもそこで救ってくれるのは、もちろん温かい人とのつながりもあるけど、
現実を忘れられるものを持っていることだと思うんですよね。
主人公の女性にとって、あのフレスコ画の修復が彼女の救いになってるところがステキだなと思いました。
そして今こうして感想を書いてて思ったのですが、
あの修復がこの夫婦の修復にも繋がってたのかなと。
こじつけかもしれないけど。
一見重たい話をカラッと描いているところに好感が持てました。


★この映画では当日ゲストが登場。
本作の夫婦の一人娘役の女優さん。
細くて華奢で可愛らしい!!
監督のメッセージを一生懸命私たちに伝えてくれました。
そして両親を演じた演技派の二人の俳優と共演できて嬉しかったと、
映画出演に感謝してました。
映画の中では激しい父娘喧嘩も出てきます(笑)

通訳の若い男性がちょっと頼りない感じだったのですが、
映画のエンドロール見てたら、この映画の翻訳家さんだったので苦笑い。
ちなみに岡本太郎さんといいます(^^


■カラヴァッジョ■
カラヴァッジョ

カラヴァッジョ(1571~1610)。本名ミケランジェロ・メリーシ・ダ・カラヴァッジョ。
波瀾万丈な彼の人生を描いた作品。

これは見応えがありました~!
ローマ法王の謁見さえ許されてたという才能ある芸術家だったカラヴァッジョ。
しかしその生い立ち、激しい性格から問題を起こすこと数知れず、
ある喧嘩から殺人事件まで引き起こしてしまう。
やがて逃亡生活の果てに悲惨な死を遂げるというドラマティックな39年の人生。

しかし、彼の描く作品の衝撃的なこと。
それは徹底したリアリズム。
当時、賞賛され愛されていた宗教画は彼のリアリズムによって、大きな変化をもたらす。
聖人があまりに人間的すぎて(リアルすぎる)、聖人を冒涜してると言われるほど。
そして彼の絵の一番の特徴は”光と影”。
それは美術館で絵を見たときも感じました。
まるで絵に光が当たってるような錯覚さえ感じるその描写、迫力。
映画の中でも彼が対象物を光のさす場所に移動させて描くシーンがあるのですが、
そのシーンがまるで絵画のように美しく息を呑みました。
この映画そのものが一つの芸術品のよう。
そして映画の合間合間に挟まれる彼の絵画が迫力あって、演出がとてもドラマティック。
彼の明暗法は、後の17世紀の多くの画家たちに多大な影響を与えたと言われています。

カラヴァッジョを演じる俳優は体当たりの演技でした。
優しい顔のときはとても人間性溢れるいい顔してるのですが、
激しい表情になると一変する。
その激しい顔が肖像画にそっくりで驚きました!
カラバッジョ☆


カラヴァッジョを愛する娼婦の台詞が心に残ります。

『あなたはまるであなたの絵のようだ。
光の部分はこんなに明るく輝いているのに、陰の部分はとても罪深い』

この映画は今年の秋に公開の予定だったのですが、
2010年がカラヴァッジョが亡くなって400年だそうで、公開は2年先にのびてしまったようです。


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